遺言書の基礎知識 - 遺言書を書く前に

 せっかく遺言書を書いても、遺産を渡すべき人に渡していなかったり、遺産として渡すべき財産が漏れていた
りすると、遺言書を書いた意味がなくなってしまうかもしれません。

 遺言書を書く前に、以下の内容をよく検討されることをお勧めします。

  ● 推定相続人のリストを作りましょう。
    推定相続人の氏名、生年月日、自分との続柄、住所、法定相続分、遺留分等のリストを作りましょう。
    遺言書作成時の資料となるだけでなく、相続の際の資料となりますので、相続手続きがよりスムーズに
   なります

    尚、民法による相続の規定は意外に複雑ですので、法定相続分や遺留分なども併せて、相続人の確定調
   査について専門家に相談されることをお勧めします。

  ● 相続人以外で財産を渡したい人のリストを作りましょう。
    相続人以外でもお世話になった人など財産を譲りたい人はいませんか?
    財産を譲りたい人についても、推定相続人のリストに追加しておきましょう。

  ● 財産目録を作成しましょう。
    財産目録があれば、誰にどの財産を与えればいいかを検討する際の資料になります。
    また相続人にとっても、相続についての資料となりますので、遺言内容の検討時から財産目録の作成を
   しておくことをお勧めします。

  ● 推定相続人に対する贈与の内容をリスト化しましょう。
    遺言者が現在所有している財産だけでなく、過去に行った贈与についても相続の対象となる場合があり
   ます。
    そのような贈与をリスト化しておくと、遺産分割方法を決める参考になるでしょう。

  ● 相続税のおおよその額を計算してみましょう。
    相続税の基礎控除以内であれば相続税は発生しないためこのような検討は不要ですが、相続税が発生す
   る場合は、分割の方法により相続税を軽減できる場合があります。

    特に配偶者の方がおられる場合は、配偶者控除を利用することで大きな節税効果がありますので、事前
   シュミレーションしておくことをお勧めします。
    その場合、二次相続(配偶者の方の相続)の際の相続税も考慮しておくことが必要です。

 このような準備をし、誰に何を相続させるか、どのような遺贈を行うかをよく検討し、遺言書を書いてください。


 次は、「トラブルのない遺言のコツ①-遺言書の内容は具体的に書く」です。


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